週刊でお伝えしている迷惑メール(主にフィッシング)のご紹介です。
迷惑メールフィルタにかからずに着信したものを中心にご紹介します。
フィッシングメールとは
フィッシングは金融機関やネット通販サイトなど有名企業を装ったメールを送り、偽サイトに誘導させる犯罪です。
タイトルには「アカウント停止」や「手続きをしないとカード利用が停止される」といった緊急性を煽るものから、「情報確認のお願い」といったものまでさまざま。
メール内にあるリンクをクリックすると本物そっくりに作られたログイン画面が表示され、そこにアカウントやパスワード、クレジットカード情報などの個人情報を入力させることで、金銭を盗み取ることが目的です。
近年、メールは巧妙化し本物と区別がつきにくくなっていますので、一層の注意が必要です。
2025年2月10日から2月16日に受信したメールのタイトルと内容を公開します。
今週のフィッシングメール
年明けから減少傾向にあったフィッシングメールが再び増えました。
先週はヤマト運輸、Amazon、三井住友VISA、JCBといったものが目立ちます。
利用者も多いということで”ばらまきやすい”ということなのでしょうか。
※内容については、Microsoft Outlookで受信しています。
※改行などは加工、後半部分を省略しています。
【ヤマト運輸】お荷物の再配達手続きが必要です
様
ヤマト運輸をご利用いただきありがとうございます。
お届けに参りましたが、お届けできず持ち帰りました。
お荷物情報
2月8日(土) 20時09分 発送 ご不在
荷物状況 : 保管中
サービス名 : 宅急便
品 名 : ご依頼商品
\\ このお荷物は置き配指定が可能です //
再配達を依頼する (←偽のリンクへ)


左は(HTML形式)不在表のデザインでの再配達に関するもの。
右は(テキスト形式)で送った荷物が宛先不明で届かないというメール。
受信して数日経過していましたが、リンクがまだ生きていました。
メール形式や内容は違いますが、リンク先は同じ。
個人情報は適当に入力しても進みます。目的はクレジットカード情報の搾取です。



不在や荷物宛先不明の連絡でクレジットカード情報入力はあり得ません。
宅配便関連のフィッシングは飽きるほど見ていますが、不在票タイプは初めてです。
文末には詐欺について注意書きもあり(あんたが言うな!です)、これが真偽を見分けにくくしていることもあります。
ご注意
・このメールへの返信は承れません。
・本メールの内容にお心あたりが無い方は、こちらから「よくあるご質問」をご確認お願いします。
ヤマト運輸を装った迷惑メール・通知にご注意ください
ヤマト運輸を装った不審なメールや通知が発生しています。 記載されたURLや添付ファイルを開いたり、メールに返信したりされないようご注意ください。
また、ヤマト運輸はSMSで通知を配信していません。
ヤマト運輸公式サイトで公表されている偽メールの見分け方
続いてはクレジットカード会社を装ったメールです。
【重要なお知らせ】三井住友カードご利用確認のお願い
最近行われましたプライバシ-ボリシ-の改定に伴いまして、こ確認のお手続きは、一回限りで、数分で終了致します。
お客様によるご確認行為は必須となっており、お客様のアカウント情報のご確認が行われなかった場合は、アカウントが停止される可能性がごさいます。
お客様にはご迷惑、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。
何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます。
ご利用確認はこちら (←偽のリンクへ)
こちらも(記事アップ時には)リンクが生きていました。


クレジットカード会社からのメールなので、信用してカード情報を入力してしまう危険があります。
メールのリンクは信用せず、アプリやブックマークから正規のサイトにログインしましょう。
JCBカードのロックがかかっています_解除手続きの詳細はこちら。
番号:ZF_6219635****
拝啓、
日頃よりJCBカードをご利用いただき、誠にありがとうございます。
セキュリティ対策の一環として、お客様のカードに対して一時的な制限をかけさせていただいております。弊社の監視システムが異常な活動を検出したための措置です。
制限解除のためには、下記リンクから手続きをお願いするか、カスタマーサポートまでご連絡ください。
ご利用確認はこちら (←偽のリンクへ)
お客様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
敬具、
※フィッシングの特徴※
句読点が不思議すぎます。



三井住友VISAと同様の手口です。
以前は都市銀行・地方銀行かまわずまき散らされていたメールは激減。
フィッシング対策や本人認証(生体認証や二段階認証)のハードルが高くなっていることもあるのでしょうか。
高齢者層はそもそもネット取引(アプリやメール登録)していない方も多いです。
一方、明細がWEB化(紙媒体は有料化)され、メール登録もしているクレジットカードについては、高齢者でも日常からメールを受信している方も多く、真偽の区別がつきにくいということがあるかもしれません。
これらのメールを鵜呑みにしてすぐに開かないでください。
フィッシングメールが届いた時の対応
無視してください。無視です。無視。
基本的には無視がいちばん。
しかし実際に利用しているサービスで本当にトラブルが発生している可能性もあります。その確認はどうするの?
届いたメール内のリンクではなく、公式サイトまたはアプリをスマホに入れていればそちらからログインを行いましょう。
カード会社や銀行などの金融サービスにおいては、アプリなら生体認証やSMS認証といった流れになるので安全度が高まります。
これで正常にログインできれば問題ありません。
どうしても不安な場合には金融機関の実店舗やサポートに問い合わせましょう。
メールの内容に焦って、メール内のリンクをクリックするのは危険です。
■迷惑メール三原則■(迷惑メール相談センター by.日本データ通信協会)
①メールを開かない
②リンクをタップしない
③個人情報を入力しない