当ブログでは実際に着信した迷惑(フィッシング)メールや詐欺電話を報告しています。
今回は、国際電話番号での怪しい着信をご紹介します。
先に結論をお伝えしますが
+(プラス)ではじまる電話番号は詐欺電話
の確率が高いと心得ましょう。
※この記事は、2023年8月に別ブログに掲載したものを加筆修正しています。
+1 872ではじまる電話はどこから?
お客様からから 「スマホに変な番号から着信があるんだけど」とのお問い合わせ。
着信履歴を見せていただくと +1 872ではじまる電話番号が表記されていました。
※履歴画面の公開については、お客様より許可をいただいております。
着信時間は深夜3:00頃。非常識な時間です。
+(プラス)からはじまる着信は国際電話ですが、 電話をかけてくるような知り合いはなく、心当たりはまったくないとのことです。
1-872をしらべると該当がなく、衛星電話の一部のようです。
【推測1】アメリカのトールフリー(フリーダイヤル)
+1(アメリカの国番号)ではじまる電話番号。
続く800番台の一部はトールフリー(アメリカ版フリーダイヤル=日本でいう0120や0800)に割り当てられた番号となります。
現在トールフリーで使われている番号として確認できているのは、「1-800」「1-855」「1-866」「1-877」「1-888」。
【推測2】アメリカまたは近隣諸国を偽装した電話番号
「1-872」については、トールフリーには該当しない番号の可能性があります。
調べてみると+1ではじまる番号は、アメリカだけではなくカナダや中米諸国にも割り当てられ、これと近い番号がありました。
ジャマイカの「1-876」、ハワイ諸島の「1-808」
しかし「1-872」は存在しません。
アメリカやその周辺諸国を装った電話番号という可能性もあります。
最近では実在しない国の番号での着信例も多々報告されています。
【参考】国際電話番号一覧
いずれにしても詐欺が疑われる番号ですので、電話に出ない、かけ直さないようにしましょう。
存在しない国際電話番号 +38からの着信事例
先日、固定電話にかかってきた「存在しない国際番号」の例をご紹介します。
番号が「38」または「384」ではじまっています。
固定電話の仕様なのか先頭にプラスがついていませんが、0がついていない時点で国際電話経由の疑いがあります。
留守電にメッセージが残されていました。
ご不明な点がある方は、1番を押してください。
携帯電話会社を名乗ることも多い偽電話ですが、このケースでは名乗っていません。
間髪入れずに早口でまくし立て、勢いで1番をプッシュさせたいのでしょう。
その先は未確認ですが、有人対応になり未納金を払わせるなどの詐欺につながると予測します。
ちなみに、この「38」または「384」ではじまる電話番号を調べてみたところ、下記のような結果となりました。
【参考】 国際電話番号の一覧 - Wikipedia (上記はスクリーンショット)
いずれも存在しない国、あるいは国際番号ということになります。
いったいどういう仕組みになっているのでしょうか?
東洋経済オンラインのこんな記事がありました。
※リンク切れご容赦ください
フィッシングメールでも実際のアドレスを隠して、いかにもホンモノであるかのような企業名のアドレスで送信してくるメールがあります。
それと同じような仕組みで、犯罪集団にとってはそんなことは朝飯前なのかもしれません。
今後このケースが増えていくことも考えられます。
国際電話着信はすべて拒否したいという場合は下記をご参照ください。
国際電話着信拒否の対策
固定電話の場合
固定電話(ひかり電話を含む)については、国際電話休止利用の手続きを行うことで、海外からの電話をすべてブロックすることが可能です。
電話またはWebにて手続きが可能です。
スマホの場合
基本的には各キャリアや機種によって対応や設定方法が異なります。
番号ごとにブロックするので、コロコロと番号を変えてくる今回のような詐欺にはなかなか対応しきれなかったり、有料サービスとなることもあります。
そもそも手続きがわかりにくいというのが一番の問題です。
対策がないかと調べたのですが、今のところ固定電話のような誰にでもわかりやすい即効での対策がないように思われます。
これだけ詐欺被害が横行している現状を受け止めて、携帯電話会社にも本腰を入れて対策してほしいものです。
まずは下記のことを念頭においてください
ほぼ詐欺であるので、出ない、かけ直さない