週刊でお伝えしている迷惑メール(主にフィッシング)のご紹介です。
今回は フィッシングの定番ともいえる クレジットカード 2社です。
今回はちょっとマイナーと思われるUCカードとMasterカードです。

フィッシングメールとは
フィッシングは金融機関やネット通販サイトなど有名企業を装ったメールを送り、偽サイトに誘導させる犯罪です。
メール内にあるリンクをクリックすると本物そっくりに作られたログイン画面が表示され、そこにアカウントやパスワード、クレジットカード情報などの個人情報を入力させることで、金銭を盗み取ることが目的です。
今週のフィッシングメール事例
送信元:UCカード <www2@uccard.co.jp>
【重要なお知らせ】UCカードご利用確認のお願い
最近行われましたプライバシ-ボリシ-の改定に伴いまして、こ確認のお手続きは、一回限りで、数分で終了致します。
お客様によるご確認行為は必須となっており、お客様のアカウント情報のご確認が行われなかった場合は、アカウントが停止される可能性がごさいます。
この確認は義務付けられており、確認していただけない埸合は、アカウントが停止される場合もあります。
お客様にはご迷惑、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。
何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます。
ご利用確認はこちら (←偽のリンク)
※この確認は義務付けられており、確認してい ただけない埸合は、アカウントが停止される場合もあります。つきましては、以下ヘアクセスの上、カードのご利用確認にご協力をお願い致します。 お客様にはご迷惑、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。 何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます。
※24時間以内にご確認がない場合、誠に申し訳ございません、お客様の安全の為、アカウントの利用制限をさせていただきますので、予めご了承ください。

※上記はスクショを合成しています。
今までもほぼ同じ文面でVISAやJCBをかたったメールは多数確認しています。
内容としてはカード利用の停止を告げてくるもので、VISAなどと同様。さらに規約まで長々とくっつけてきています。
しかし、このメール、よく見るとハイフンがおかしいですね。
もちろんリンクも偽。
利用確認や手続き用リンクがメール内にあればまず疑いましょう。
メール受信の翌日、リンクは開きました。

ドメインを確認してみると、cn(中国)の表記があります。
でたらめのIDとパスワードを打ち込んで次の画面へ。

という予想通りの展開です。
フィッシングの被害に遭った場合、先般の証券口座乗っ取りの例では、大手証券会社では原状回復(被害前の残高を補償する)と表明した一方で、ネット証券では全額補償とはいかないようです。
これだけフィッシングが横行するとクレジットカード会社でもフィッシング被害をすべて補償するというわけにはいかなくなることは予想できます。
くれぐれもメールからのリンクを開かないようにしましょう。
ところで、UCカードってメジャーじゃないですよね?
国産のカード会社のようですが、今はセゾングループなんですね。
それはともかく、最近は、使っていない(家に置いてあるだけ)カードが不正利用されていたというニュースも聞きます。
これを機に銀行やガソリンスタンドなどお付き合いで作ったけど使っていないというカードは整理するのも防衛策です。
こちらはメジャーな Master Cardをかたったフィッシングです。
送信元:マスターカード <qcuugf@bpmdl.com>
MasterCardご利用制限のお知らせ内
MasterCardご利用確認のお願い
いつもMasterCardカードをご利用いただき、ありがとうございます。
下記の承認照会取引がございましたため、ご確認をお願いいたします。
ご利用日: 2025-07-09
ご利用者: 本人
ご利用金額: 85,793円
ご利用場所: 国内加盟店ショッピング
※本サービスは大切なお知らせのため、メール配信の許諾をいただいていない方にも配信しております。
※通販サイトなどでのご利用の場合、実際のご利用日時・金額と異なる場合がございます。
※国内でご利用された場合でも加盟店の契約状況により「海外加盟店」と表示される場合がございます。
※ご契約キャンセルとなった場合のお取消し情報は配信されません。
確認手続きを進める (←偽のリンク)
画面に表示される指示に従い、必要な手続きを完了してください。
お客様にはご迷惑、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。
何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます。
マスターカード ジャパン株式会社
東京都渋谷区桜丘町26番1号セルリアンタワー16階
こちらは偽の利用通知のフィッシング。
クレジットカード会社系のフィッシングの王道です。
リンクは開きませんでしたが、マウスをオンするとこんなリンクアドレスが表示されました。

クレジットカードの利用明細については、スマホのアプリを利用するのが安全策です。
もちろん指紋やSMSなどの二要素認証などを設定した上で開くのが鉄則です。
このようなメールが届いたからと焦ってリンクを開くより、定期的に明細に怪しいものが混じっていないか確認するほうがマシ。
時間がたってから「不正利用されていた」は補償の対象になりませんのでご注意ください。
フィッシングメールか判断できない時の対応
取引のない金融機関やサービスならは無視。
一方で、実際に利用している企業名で届くと真偽の判断が難しいこともあります。
当ブログで何度もしつこく注意喚起しておりますが
メール内のリンクはクリックしない
リンクがあるメールはひとまず疑いましょう。
フィッシング対策が強化されている?
私の手元に届くフィッシングがめっきり減ってきました。
これは社会的には良いことですが、ブログ的にはちょっとさびしい(苦笑)
今回ご紹介したメールは、社内の別アドレスで受信しているものです。
同じプロバイダーですが、メールアドレスが流出したルートにより、届くメールも違うということがわかります。
■迷惑メール三原則■
①メールを開かない
②リンクをタップしない
③個人情報を入力しない