週刊でお伝えしている迷惑メール(主にフィッシング)のご紹介です。
今週のピックアップはAppleに関するフィッシングです。
「元祖 フィッシングメール」に君臨する Appleをかたったメールなので、内容としては脅威には感じませんが、深夜時間帯に16連続で届いた不気味なメールです。

フィッシングメールとは
フィッシングは金融機関やネット通販サイトなど有名企業を装ったメールを送り、偽サイトに誘導させる犯罪です。
メール内にあるリンクをクリックすると本物そっくりに作られたログイン画面が表示され、そこにアカウントやパスワード、クレジットカード情報などの個人情報を入力させることで、金銭を盗み取ることが目的です。
今回ご紹介するメールはAppleの定番フィッシング。
深夜の約1時間で16通、怒涛のごとく着信。
正確には同じ内容のものが重複して1~2分間隔で届いているので、実際には32通。
パソコンで受信しているメールなので”実害”はありませんでしたが、スマホに着信していたら恐ろしいと感じましたのでご紹介します。
今週のフィッシングメール事例
送信元:Coralee Zanchez <vqwtksrwb477@hotmail.com>
【警告】Apple IDに異常なサインインがありました
アカウントの確認のお願い
ご案内いたします。2025年7月14日にアカウントの異常な活動が検知されました。現在、アカウントの安全を確保するため、ご利用が一時的に制限されています。
Apple Musicでのストリーミングを継続いただくため、2日以内に認証情報をご確認ください。情報は弊社セキュリティー基準に基づき厳重に保護されています。
認証情報を確認
確認完了後、すぐにサービスをスムーズに再開いただけます。ご確認がない場合、アカウントが制限される可能性があります。
今後ともよろしくお願いいたします。

※プロバイダのWebメールのスクショです。
この後、立て続けにメールが着信。

タイトルを書きだしてみました。
タイトル:お支払い情報の検証が必要です
タイトル:Appleからのセキュリティ通知
タイトル:認証エラー:Apple IDのパスワードが一致しません
タイトル:本人確認ができませんでした
タイトル:Appleからのアカウント検証通知
タイトル:Apple IDのアカウント問題解決のお願い
タイトル:Apple IDの復元手順
タイトル:Apple IDの緊急アップデート
タイトル:Apple IDのアカウント問題解決のお願い
タイトル:Apple IDに関するお支払い情報の更新が必要です
タイトル:Apple ID:情報更新が必要です
タイトル:Apple IDの更新が必要です
タイトル:【アクション必須】Apple IDの認証情報が失効します
タイトル:Apple からの領収書です
タイトル:Apple IDの緊急確認
タイトルは微妙に変更されているものの、中身は先出のものを含め2パターンのみ


なかなか雑なフィッシングです。
メール本文内の誤字や、差出人の名前も怪しさ満点。
しかし、就寝中にこんなものがピコピコと着信すると、タイトルだけ確認して何事かと焦り、寝ぼけながら操作をしてしまう危険もあります。
(Apple IDをお持ちの)iPhoneユーザーは注意してください。
就寝中はスマホを近くにおかない、あるいは電源オフしておくことをおすすめします。
パソコンやスマホの使用歴が長い人は「こんなものウソに決まってるじゃん」と判断できるかもしれませんが、新たにスマホを持つようになった若い世代や高齢の方は、このようなメールに免疫がありませんので、くれぐれもご注意ください。
Apple関連 その他のフィッシングメール
- 【保安確認のお願い】重複した決済処理が検出されました|ご確認ください (2025/7/26)
- 【ご対応ください】本人確認未完了のため、アカウントの継続利用に制限が生じています(2025/7/25)
- Apple 支払い方法の更新が必要です(2025/7/22)
■迷惑メール三原則■(迷惑メール相談センター by.日本データ通信協会)
①メールを開かない
②リンクをタップしない
③個人情報を入力しない