このブログでは、迷惑メール(主にフィッシング)の事例をご紹介しています。
最近被害の多い詐欺として取り沙汰されているニセ警察による電話がありますが、今回はそのメール版が届きました。
さすがにメールでの逮捕は信じがたいものです。

フィッシングメールとは
フィッシングは金融機関やネット通販サイトなど有名企業を装ったメールを送り、偽サイトに誘導させる犯罪です。
メール内にあるリンクをクリックすると本物そっくりに作られたログイン画面が表示され、そこにアカウントやパスワード、クレジットカード情報などの個人情報を入力させることで、金銭を盗み取ることが目的です。
※メールの一部を伏字にしています。
今週のフィッシングメール事例
送信元:警察庁 < asano.ami++++@sagawa-exp.co.jp >
重要なお知らせ
組織犯罪対策部:あなたはマネーロンダリングの疑いがあります。保釈金として150万を下記の口座にお振り込みください。捜査終了後、保釈金は返金されます。2025年10月16日までに送金しない場合は資産は凍結され、あなたは逮捕されます。
金融機関名:ゆうちょ銀行
支店名:〇〇八
口座区分:普通預金
口座番:0776177
受取人名:カ)ホイミー
〒100-8974 東京都千代田区霞が関2丁目1番2号
電話番号 03-3581-0141(代表)

ニセ警察のメール版です。
警察庁の住所と電話番号は実在するものですが、あとはでたらめです。
口座番号が実在するものかはわかりませんが、(犯罪に悪用されている可能性もありますので)記載されているものをそのまま公開します。
ホイミーという名で調べてみると、診断サイトがヒットしました。
差出人のドメインが佐川急便。とにかく組み合わせがなんでもありです。
さすがにこのメールでひっかかってしまうということはないと思いますが・・・
警察ではこんな注意喚起をしています。
- 警察が電話やメール、SNSで逮捕を告げることはない
- 保釈金を電話やメールで振り込めという指示はない
このメールがどんな経路から来ているのかたどってみました。
KEIROMICHIというサイトでは、メールのヘッダーに記載されているIPアドレスから経由しているルートを調べることができます

ただし、ここに表記されているのはあくまでも簡易的な情報。
位置のずれもあります。
そもそもこのようなフィッシングメールをしかける人は、偽装も得意です。
正規の企業などのサーバーなどが踏み台にされていることもあります。
あくまでも参考として見てみているだけですが、さもありなん・・・な位置ですね。
フィッシングメールが減るというわけでもなく、何の解決にもなりませんが・・・
このメール、何度も繰り返し届くようなことはありませんでした。
先週のフィッシングメール
2025/10/12-10/18に受信したメールのタイトル
- 【重要・緊急】国勢調査の再確認(登録確定)のお願い
- 【ご理解とご協力のお願い】特典変更について (Trip.com Rewards)
- ご確認のお願い:LINEアカウントの認証更新について
- 登録情報に誤りがないかご確認ください、必ずご確認ください(メルカリ)
- 【重要】えきねっとアカウント不具合の自動退会早急な解除対応
- 今すぐGET!PayPay5000円+期間限定お得キャンペーン情報
- 【楽天カード特典】ご愛顧感謝キャンペーン・10,000ポイント贈呈
- お問い合わせのご回答-マネックス証券
再びフィッシングメールが多発しています。
(ある程度、迷惑メールフィルターにひっかかっているものもありますが)
クレジットカードなどの請求のお知らせやトラブルに混じって増えているのがポイント系です。
キャンペーンやポイント付与に釣られて、個人情報を入力することのないようご注意ください。
■迷惑メール三原則■(迷惑メール相談センター by.日本データ通信協会)
①メールを開かない
②リンクをタップしない
③個人情報を入力しない