当ブログでは、実際に届いた迷惑メール(主にフィッシング)をご紹介しています。
一般的にはインターネット閲覧中に表示される「サポート詐欺」と同様の画面が、メールリンクからも発生する現象を確認しました。

フィッシングメールとは
フィッシングは金融機関やネット通販サイトなど有名企業を装ったメールを送り、偽サイトに誘導させる犯罪です。
メール内にあるリンクをクリックすると本物そっくりに作られたログイン画面が表示され、そこにアカウントやパスワード、クレジットカード情報などの個人情報を入力させることで、金銭を盗み取ることが目的です。
メール事例
送信元:admin@(受信者のドメイン)
お使いの ID は、セキュリティの問題により使用が停止されています。
セキュリティ設定の確認と更新を行うには、 ID アカウントページにアクセスし ます。(←偽のリンク)
他のユーザが不正にお客様のアカウントにアクセスしていると思われる場合 は、すぐにセキュリティの詳細設定を変更してください。
セキュリティ保護のため、この自動メッセージはご利用のアカウントに登録されてい るすべてのメールアドレスへ送信されています。
不明な点がある場合は ***.****.ne.jp サポー トをご利用ください。(←偽のリンク)
今後ともよろしくお願いいたします。


日常利用しているプロバイダーのドメイン名が含まれたメールです。
メール内のリンク(2か所)をクリックしたところこの画面が開きました。
リンク先 https://cizurusav.z5.web.core.windows.***/
末尾の3文字はnetです。(リンクが開く危険があるので伏字にしています)
3月20日から数日にわたって、同じ内容のメールが迷惑メールフィルターをすり抜けて届きました。
この画面は、パソコンに表示される典型的な偽警告による「サポート詐欺」
一般的にはネット閲覧中(あるいは検索中)に表示されることが多いのですが、メールリンクからこれが出てきたのははじめてでした。
メールなら怪しいリンクをクリックしなければこんな画面は出ません。
しかし、インターネット閲覧中は特に不注意でもなく出ることがあるのが、この偽警告の厄介なところです。
偽警告画面によるサポート詐欺とは
2016年頃から継続的に発生している偽警告を表示したサポート詐欺です。
表示内容の特徴
- 複数のウインドウが重なるように表示される
「Microsoft Defenderセキュリティ管理センター」「Windows防護管理センター」
「Windows Defender重要セキュリティアラート」「Windows保護センター」 - マイクロソフトを似せたロゴが表示されている
- 「ウイルスに感染した」「サポートが必要」という音声が流れる
(スピーカーの音量設定によっては大音量になることも) - 「閉じる」ボタンで閉じることができない
- 画面中央または右下にサポート窓口の電話番号が表示される
何より、音声での警告(合成と思われますが、女性の声での自然な日本語)に驚いてしまう方が多いようです。
さらに画面をクリックしても閉じられないため、ここでパニックになってしまう方も。
(今回の事例では画面操作で閉じられました)
藁にもすがる思いでサポート電話番号に電話をかけてしまうと詐欺に遭います!
サポート詐欺に電話をしてしまうと・・・
サポート窓口へ電話をすると、いまどき(ガイダンスもなく)すぐにつながります。
カタコトの日本語を話す人が出て、サポート対応すると言って支払いを求められます。
コンビニで販売されているPOSAカード(AppleやAmazonなどのプリペイドカード)購入を促されます。(1回目の金額は数万円のため一般的なサポート料金としては妥当と思わせます)
その後、POSAカードの電話番号を伝えると、遠隔操作のためのアプリをインストールさせられ、サポートするふりをした犯人側にパソコンをコントロールされます。
さらにその後、追加のサポート料金を求めてきます。
(上記は3年ほど前に実際に相談を受けた事例で、追加のサポートの時点でおかしいと気付いたとのことで、ご相談を受けました)
近年は、サポート料金をネットバンキングでの振り込みに誘導し、遠隔操作で多額の振込をコントロールしてしまうという事例も発生しています。
また、0101ではじまる電話番号が国内のものではありません。
高額な国際電話料金がかかっている可能性もあります。
私の記録では、2023年頃にはサポート電話番号が050ではじまるもの(IP電話?)でしたが、詐欺グループの拠点が変わったのでしょうかね。
サポート詐欺の画面が出てしまった時の対処
これらの画面はウイルスでもなんでもなく、ネットの広告画面を悪用したもので、Microsoft Edgeなどのブラウザ表示を細工しているだけ。
慣れた方ならタスクマネージャーでプログラムを停止させれば解決します。
難しいという方、パニックでそれどころではない方は
電源ボタン長押し 一択で。
電源が切れた後に、再度スイッチを入れるとあら不思議。
ウイルスも何もなかったように普通に立ち上がるはずです。
時々「また出てしまいます」と連絡をいただくことがありますが、それは完全にシャットダウンできていません。
長押しは人それぞれの感覚で異なりますが、Windowsは10~15秒くらい。
余談ですが、私はかつてiPadの強制再起動をしようと試みたけれど全然切れず・・・
故障かと思いサポートに電話したところ、Windowsの感覚よりもっと長く押し続けないと「長押し」にならなかったというオチでした~
「長押し」という曖昧な表現はやめて 約〇秒と書いて欲しいですね。
途中で電話を切ったけど大丈夫?
偽警告に焦って目にとまった番号にかけてしまい、カタコトの日本語にハッとしてすぐに電話を切ったけど大丈夫?というご相談も受けました。
電話番号が相手側に表示された時点でカモリストに載ってしまう可能性はゼロとはいえません。
その後、しばらくは見覚えのない電話番号には出ないよう警戒しましょう。
同じ番号がしつこくかかってくるようなら着信拒否、それでもだめなら電話番号を変えるしかありません。
ウイルス対策ソフト入れているのになんで?
そもそもこれは偽警告画面。嘘だらけです。
ネット広告の一種が表示されているだけです。
インターネットを閲覧する以上、広告表示は避けられません。(民放などと同じ)
この偽警告がどんなしくみで出てくるのかは私もわかりませんm(__)m
市販のウイルス対策ソフトを入れていることで、このサポート電話番号を信じて電話をかけてしまうという危険もあります。
ウイルス対策ソフトを過信してしまう恐れもあるため、私はWindows Defenderだけで十分と思っています(あくまでもパソコン初心者の方に対する個人的な意見です)
まとめ
このサポート詐欺(警告画面)に関しては、毎週必ずといっていいほどご相談を受けます。
お電話いただいている向こうから大きな音声が聞こえてくるので「あ~、出たね。電源ボタンをギューと押し続けてね」というセリフを何度言ったことやら・・・
どんなに大きな音が出ても電話をしないこと!
ウイルス対策ソフトを入れていても関係なく出る時は出ます。
もしもの時のためにパソコンのスピーカーの音量下げておいてください。
■迷惑メール三原則■(迷惑メール相談センター by.日本データ通信協会)
①メールを開かない
②リンクをタップしない
③個人情報を入力しない