当ブログでは、実際に届いた迷惑メール(主にフィッシング)をご紹介しています。
今回ご紹介するのは、日本年金機構と国民保険の支払いに関するフィッシングメールです。
先日ご紹介した生命保険料に続き、フィッシングの新たな形として、PayPayでの支払いを求めるタイプのフィッシングメールが増加する傾向にあります。

フィッシングメールとは
フィッシングは金融機関やネット通販サイトなど有名企業を装ったメールを送り、偽サイトに誘導させる犯罪です。
メール内にあるリンクをクリックすると本物そっくりに作られたログイン画面が表示され、そこにアカウントやパスワード、クレジットカード情報などの個人情報を入力させることで、金銭を盗み取ることが目的です。
2026年春頃からはPayPayでの支払いへ誘導するメールが出回っています。
今週のフィッシングメール事例
送信元: 日本年金機構<eetimes@sml.itmedia.**.**>
【重要】差押予告通知書(最終通知)- 日本年金機構
(本文抜粋)
差押予告通知書
ADVANCE NOTICE OF PROPERTY SEIZURE
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素より国民年金制度へのご理解、ご協力に感謝申し上げます。さて、貴殿の国民年金保険料につきましては、再三にわたり納付勧奨及び催告を行ってまいりましたが、未だに未納の状態が続いております。
つきましては、下記納付期限(令和8年5月2日)までに未納保険料の全額を納付されない場合は、国民年金法第96条及び国税徴収法第47条の規定に基づき、貴殿の財産(預貯金、給与、不動産、動産等)を差し押さえることになります。この場合、改めての通知は行いませんので、ご承知おきください。
(中略)
オンライン納付 / ONLINE PAYMENT
PayPay | 89,770円を今すぐ納付 (←PayPayへのリンク)
PayPayアプリが起動します / 24時間対応 / 手数料無料
【重要】差押えの対象となる財産について:
預貯金口座(全金融機関)、給与?年金等の収入、不動産(土地?建物)、自動車、有価証券等。差押えが実行された場合、解除には納付に加えて手数料が発生します。また、信用情報への影響が生じる可能性があります。経済的困難がある場合は、期限前に必ずご連絡ください。

GW期間中の5月3日からこのタイプのメールが1~2通毎日のようにYahoo!メールに届いています。
このメールは迷惑メールフィルターをすりぬけています。
Yahoo!メールに関しては、そこそこ迷惑メール対策がなされているように感じていたのですが、4月下旬からフィッシングメールが増加しています。
宛先が名前でなく単純にメールアドレスを使っている時点でアウトです。
メールなのに冒頭には「書留郵便」の文字も。
また、文字化けや文字の抜けがあり、黒背景の部分をコピペすると文字が浮かび上がってきました。(青文字で表記している部分です)
このメールに関して日本年金機構の公式サイトも5月7日付けで注意喚起をしています。
さらに5月9日はさらに脅迫まがいのメールが届きました。
送信元:日本年金機構 <concierge@misoka.**>
【重要-緊急】国民年金保険料 最終催告および強制徴収の事前通知
【最終催告】国民年金保険料 未納分のお支払い
※本通知を無視した場合、財産の差押えに移行します
本通知は、国民年金保険料の未納期間が長期に及んでいる方へ、システムより自動で送信しております。
【強制徴収(差押え)の事前警告】
本日より24時間以内にお支払いが確認できない場合、国民年金法第96条の規定に基づき、ご自身の財産(給与、預貯金、不動産、自動車など)に対する滞納処分(強制差押え手続き)を直ちに開始いたします。
総合計未納金額(延滞金含む)
¥18,500
■ オンライン納付手続き(PayPay専用)
迅速な処理のため、現在はPayPay(ペイペイ)による即時決済のみを受け付けております。以下のボタンよりお支払い手続きを完了させてください。
PayPay
PayPay アプリを開いて支払う (←PayPayへのリンク)
※スマートフォンからタップすると自動的にアプリが起動します。
※お支払い完了後、約5分でシステムに納付状況が反映されます。

メール内のリンクをたどってみました(真似しないでください)


Yahoo!メールからの警告は出るものの、「注意の上、リンクを開く」を進めるとPayPayの送金画面が開きました。
私は(現在PayPayでの支払いは利用しておらず)ポイント以外残高はありませんし、本人確認の手続きもしていないので、送金しようにもできませんけど・・・
日常PayPayを利用している方であれば、ここから手軽に送金ができてしまいます。
手軽さがメリットでもある反面、それを悪用した詐欺ともいえます。
同様に国民健康保険や市役所からの住民税の納付の催促メールも出回っています。
送信元:国民健康険課 <bizplay_staff@innovation.co.**>
【督促】国民健康保険料 纳付通知
(本文抜粋)
督促通知 / PAYMENT REMINDER NOTICE 未納が続く場合、財産の差押えになる場合があります
平素より国民健康保険にご加入いただき、誠にありがとうございます。
下記のとおり、保険料のお支払いが確認されておりません。
お早めにお支払いいただきますよう、お願い申し上げます。
納付情報 / PAYMENT DETAILS
被保険者番号 1489-7478-9012
対象期間 2026年3月分 ~ 2026年4月分
納付期限 2025年5月6日
保険料(本税) ¥12,000
延滞金 ¥380
合計納付額 ¥12,380
PayPayで今すぐ支払う (←PayPayへのリンク)

このメールは漢字の使い方や組織の名称の間違いなど、明らかにあの国が絡んでいると思われる突っ込みどころのある内容でした。
なお、パソコンからリンクをたどるとご丁寧に「スマホで開いてください」という案内が表示されました。

このQRコードからもPayPayが起動しました。(上記は安全対策のため加工しています)
いずれにしても、きちんと保険料や年金を支払っていれば無視できるメールです。
ドキっとする方は、そうならないようにお支払いをしましょう。
間もなく年金受給者になる私は、若い世代の方たちが納める年金保険料で支えていただくことになりますので、くれぐれもお願いいたします(←これが一番言いたい!?)
PayPayでの支払いを求めるフィッシングが急増
幅広い世代が利用し、手軽すぎるがゆえに詐欺に利用されることも多いQRコード決済。
さらにQRコードがなくても、スマホでメールを開けば偽リンクからPayPayアプリがするりと起動してしまうこともあります。
昨年の今頃は証券会社の口座乗っ取りが大きなニュースになりました。
その後、各証券会社ではセキュリティ対策が強化されたため、それを破るのは難しくなっているということなのでしょう。
このPayPayによるフィッシングは、金額は小さいけれど、考えようによっては手軽に多くの人からお金を集められるという考えなのかもしれません。
PayPayから搾取する手口の名義として現在確認できただけでも下記のものがあります。
- PayPayカード株式会社
- 楽天カード株式会社
- 三井住友カード株式会社
- 第一生命保険株式会社
今後さらに拡大していく恐れもありますので、PayPayをご利用の方はくれぐれも慎重に行動してください。
■迷惑メール三原則■(迷惑メール相談センター by.日本データ通信協会)
①メールを開かない
②リンクをタップしない
③個人情報を入力しない